求人票の手当の見方|月給に含まれる手当と残業代・賞与への影響
最終更新: 2026-09-19
同じ月給でも、基本給が大きい求人と、手当を積み上げて月給を作っている求人があります。どの手当が月給に含まれていて、それが残業代や賞与の計算にどう効くのかを確認します。
求人票を貼り付けると、記載されている手当の種類を一覧にし、月給・基本給・固定残業代を切り分けて表示します。
求人票を分解する月給に含まれる手当、別に支給される手当
求人票の「月給」には、基本給に加えて、毎月決まって支払われる手当が含まれていることがあります。資格手当や役職手当、一律に支給される住宅手当などです。
一方で、通勤手当は「別途支給」と書かれ、月給とは別に扱われることが多い手当です。月給に含まれているのか別なのかで、比べるべき金額が変わります。
- 「月給25万円(各種手当含む)」… 手当込みで25万円
- 「月給25万円+通勤手当」… 25万円に加えて通勤手当
- 「基本給20万円+各種手当」… 手当の金額によって月給が変わる
残業代の計算から除かれる手当
残業代(割増賃金)は、1時間あたりの賃金をもとに計算します。このとき、家族手当・通勤手当・別居手当・子女教育手当・住宅手当・臨時に支払われた賃金・1か月を超える期間ごとに支払われる賃金は、計算の基礎から除くことが法律で認められています。
ただし、名前ではなく中身で判断されます。例えば住宅手当でも、家賃や住宅ローンの額に関係なく全員に一律で支給されるものは、除外できない扱いです。
資格手当や役職手当は除外の対象ではないため、残業代の計算の基礎に含まれます。
| 求人A | 求人B | |
|---|---|---|
| 基本給 | 250,000円 | 230,000円 |
| 資格手当 | 30,000円 | 0円 |
| 住宅手当(家賃に応じて支給) | 0円 | 50,000円 |
| 月給 | 280,000円 | 280,000円 |
| 残業代の基礎になる額 | 280,000円 | 230,000円 |
| 1時間あたりの残業代(1.25倍) | 約2,188円 | 約1,797円 |
賞与や退職金との関係
賞与を「基本給の何か月分」と定めている会社では、手当は計算に入りません。月給が同じでも、基本給が小さく手当が大きい構成だと、賞与の額は小さくなります。
退職金も基本給をもとに計算する会社が多いため、長く勤める前提であれば、基本給の額は確認しておきたい項目です。
手当は変わることがある
住宅手当や家族手当は、住まいや家族の状況によって支給されたりされなかったりします。引っ越しや扶養家族の変化で支給額が変わることもあります。
求人票に書かれた月給が「手当の支給条件を満たした場合の額」なのか、全員に共通の額なのかは、書き方だけでは分からないことがあります。
確認しておきたいこと
月給の金額だけでなく、内訳を分けて見ると比べやすくなります。
- 月給のうち基本給はいくらか
- 手当は全員に支給されるものか、条件付きか
- 通勤手当は月給に含まれるか、別途支給か(上限はあるか)
- 賞与の計算の基準は基本給か、月給か
よくある質問
手当が多い求人は損なのですか?
一概には言えません。手当は毎月の手取りを増やす一方、賞与や退職金、残業代の計算に入らない場合があります。基本給と手当を分けて見たうえで、何を重視するかで判断するのが現実的です。
通勤手当は月給に含まれますか?
「別途支給」とされることが多いですが、求人によって書き方が違います。「交通費込み」と書かれている場合は月給に含まれています。
統計の給与には手当が含まれますか?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査の「所定内給与額」は、基本給に加えて毎月決まって支給される手当(通勤手当なども含む)を含み、残業代などの超過労働給与を除いた額です。求人票の月給と比べる際の目安になります。
実際の求人票で試す
記載されている手当の種類を一覧にし、月給の内訳(基本給・固定残業代)を切り分けて表示します。手当の金額は求人票の記載どおりにご確認ください。2件を並べて比較することもできます。
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